#生活保護　#鳥取　＃足立区　＃生活保護廃止取り消し　＃謝罪生活保護について考える！ - #鳥取大学　#アパート　#マンション　不動産賃貸　売買　エル・オフィス～新築物件！オール電化物件！～

足立区が生活保護廃止取り消し男性に謝罪「十分な調査なく廃止は誤り」（毎日新聞） - Yahoo!ニュース

#生活保護　#鳥取　＃足立区　＃生活保護廃止取り消し　＃謝罪

生活保護について考える！

生活保護とは・・・

《生活保護法から抜粋》

---------------------------------------------------------------------------------------

（この法律の目的）

第一条　この法律は、日本国憲法第二十五条に規定する理念に基き、国が生活に困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じ、必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長することを目的とする。

（無差別平等）

第二条　すべて国民は、この法律の定める要件を満たす限り、この法律による保護（以下「保護」という。）を、無差別平等に受けることができる。

（最低生活）

第三条　この法律により保障される最低限度の生活は、健康で文化的な生活水準を維持することができるものでなければならない。

（不利益変更の禁止）

第五十六条　被保護者は、正当な理由がなければ、既に決定された保護を、不利益に変更されることがない。

-----------------------------------------------------------------------------------------

生活保護とは、経済的に困窮する国民に対して、国や自治体が、健康で文化的な最低限度の

生活を保障する公的扶助制度のことをいいます。

２０２０年１１月９日、東京都足立区は、コロナで失業した男性に対して、一旦、生活保護の支給を決定したものの、失踪を理由として４日後に生活保護の支給を廃止した件で、失踪とした調査が不十分であったとして、生活保護廃止を取り消しし、当該男性に謝罪したと報道されました。

生活保護は、経済的な生活困窮者に対しての最後の砦というべき公的扶助の制度です。生活保護を廃止（支給を中止）するということは、当該生活困窮者を死に追いやる可能性のある決定であるということを足立区役所は十分に理解しておかなければなりません。十分な調査もせずに、廃止決定をしたということは、足立区の担当者にはそういった知識や感覚が著しく欠如していると言わざるを得ず、謝罪や指導で済ますべき問題ではないと思います。

行政（市役所や区役所）の生活保護に対する不適切な対応があると、『京都伏見介護殺人事件』を思い出します。今から、１５年くらい前の事件ですが、市役所の生活保護が必要な人に対する冷淡な対応が糾弾された裁判です。

詳細は、ｺﾁﾗ👇

京都伏見介護殺人事件 - Wikipedia

この事件後、鳥取市役所などでは大きく対応が変わり、それまで敷居の高かった生活保護受給が、必要な人に対しては比較的容易に受給できるようになったと思います。

不動産の仕事をしていると、生活保護受給者が居住するためのアパートや住宅の紹介を行うことがしばしばあります。（どちらかというと、積極的に行っている方だと思いますが・・・）いろいろな事情で生活保護を受給せざるを得なくなったケースでも、本人はプライドとかいろいろな思いで、受給するべきなのに申請しようとしない方も多々あります。また、そういった手続きを知らない人やわからない人もあります。

たまに、申請に同行して受給手続きの手伝いを行うこともありますが、幸い、鳥取市役所の対応はきちんとしていて、不満に思うことはあまりないように思います。

その一方で、いわゆる不正受給をする人もいるのだろうと思う部分もあります。東京などの大都市では、相当数の不正受給もあって、足立区役所のような対応になってしまうのではないかと思う所もあります。

一般に、行政手続きは、いわゆる『性善説』に基づいて構成されています。行政（市役所や区役所）は、申請に対しては申請に虚偽はないものとして考えるのが大前提であって、連絡がとれないからと言って直ちに『失踪』とした今回の足立区の決定はあまりにもお粗末としか言わざるを得ません。特に、生活保護の廃止は、直ちに、死につながるものであるということを肝に銘じておくべきです。

f:id:hirobe123123:20201024152008j:plain