賃貸物件のパンフレットをみていると、『24時間管理』なる表示があります。24時間何でもしてくれて、頼もしい雰囲気の『24時間管理』ということば。。。一体どこまでしてくれるのでしょうか???
大手の不動産会社のいう24時間管理の受付は、外部の会社に委託しているケースがほとんどです。
外部の会社だから、基本的には受付(聞くことしかできないはず)。
ただ、火災であるとか大きな事故になると、当然、深夜でも担当者に通知してくるから、その点では、24時間対応します。
でも、そんなことは、24時間管理の表示のない不動産会社でも家主さんでも、当然に対応します。
火災が発生した場合、まず、消防署から管理会社若しくは家主に連絡が入ります。24時間受付の対応をしてなくても、消防署から連絡が入ります。警察から電話が入ることもあります。
『何で、僕の電話番号知ってるの??』と思うのですが、以前の会社に勤めているときには、何度かありました。。。
そういえば、新築物件なんかは、消防法の関係で、新築したときにいろいろ連絡先を届けていたりするからなんですね~。
横道にそれてしまいましたが、『24時間管理』というのは、火災などの緊急性のあることは、24時間対応しますという当たり前のことを、文言を変えているだけ!!と思います。
入居者からよくあるトラブルとしては、
『鍵を忘れた(失くした)!!』
大手の24時間管理では、これを対応しているわけではありません。
これについては、前にも書きましたが、入居時に入る『火災保険』が24時間で対応可能です。。
ただ、最近、大手の会社が導入しているカードキーなど、特殊な鍵については対応不能。
特殊だから、普通の鍵屋さんではなんともならないのです。カードキーなんかは、不動産会社が設定したりするようになっているので、その不動産会社の担当者が動かなければなんともならない。
鳥取では、大手の不動産会社といえども、不動産会社のスタッフが深夜交代で勤務しているわけではないので、実質的に、深夜には動きません。
そんな感じで、鍵開けは、24時間の対象外!!
結局のところ『24時間管理』って、言葉だけで、実質何もしないことだと思います。
むしろ、例えばうちのような規模の不動産会社やオーナーさんが管理しているアパートは、会社の電話を個人の携帯に転送していたり、個人の携帯を入居者に教えていたりするので、深夜だろうがいつだろうが、電話がなったら出てしまう。電話に出てしまったら、『入居者が困っている!!』といえば、ほっとくわけに行かない。
結局、鍵空けだろうがナンだろうが、何とかしようとする。。。こっちのほうが、実質的な24時間管理!!
『たまに、子供に連絡がつかない!!』って心配して電話してくる保護者の人も。。『大学生なんだから、そんな心配しなくても』と思いつつ対応していると、『部屋の中で、倒れているかも。。。』といわれると、『安否確認をしないわけにはいかないし』
結局、会社に行って、鍵を用意し、入居者に電話して出なければ、アパートに直行。。電気メータが動いているかとか中にいる雰囲気があるかなどを調べて、ノックして。。。何度かノックを繰り返して反応がなければ、一応大きな声で
『〇〇さん。エル・オフィスです。鍵空けて入りますよ!!』といって、鍵を開けて入る。
ちょっと、緊張緊迫の一瞬。。
たいてい、誰もいない。。。。。。。
『ほら、遊びに行ってるんだから!!』
『うちの子も、親の電話は、取らないんだから!!うちの子なんか、電話でないし、電話してくるときは【お金がない】時だけだから!!!』って思いながら、現況報告を保護者の人へ!!
大手でこの作業してもらったら、結局、何もなくても費用請求されるはず。。。。。。
不動産の広告には、結構『美辞麗句』が並べてあることが多いのですが、実態を確認してみましょう!!